2023.8.31 標高870m山地高層湿原 浮島湿原
浮島湿原は国道273号線の上川町と滝上町の境界にあり浮島トンネルの山の上にあります。ここに至るには上川町側からトンネル手前にある旧国道入口から峠越えの林道を3キロほど登ったころに立派な駐車場やトイレがあります。
案内によれば、「浮島湿原」は、標高約870mの溶岩台地に発達した山地高層湿原で、北東から南西方向に約700m、北西から南東方向に約500mの「く」の字形に広がっています。面積は約22ヘクタール、周囲は約3Kmあり、大小70余りの沼が点在しています。
沼の深さは、「東ノ沼」の約2.5mがもっとも深いとされています。山地高層湿原は、主に斜面が緩やかで標高が高いことが影響し、植物が秋に枯れ落ちてもほとんど腐ることなく枯れ残り、厚い泥炭の層になったもので、沼のなかには浮島ができているものもあります。
立派な標識があります。
標識右奥が入口です。
散策路は湿原入口まで大まかに写真のような笹とダケカンバの道が1.6kmほど続きます。
湿原入口です。30分ほどかかりました。
エゾオヤマノリンドウが木道を彩ります。
最初の「東大沼」
池塘にはヒツジクサがありますが花は既に終わっています。
泥炭であるため水はコーヒーブラウンとなっています。
浮島湿原では無名の池塘がたくさんあります。
案内図が出てきました。案内にない無名な池塘が多数あり標識を確認しないとなかなかわかりません。
北大沼
朽ち果てた木道にはモウセンコケなどがが芽生え自然に還って行っているようです。
中の沼付近では、植物が腐ることなく枯れ残り泥炭となり一部は写真にように浮島となています。
朽ちた木道沿いにエゾオヤマノリンドウが多くあります。木道により環境が変化しリンドウが育ちやすくなっているのでしょう。
リンドウと草原が続いていました。