2025.05.28 百花繚乱 北日高 剣山(1,205m)
剣山は北海道日高山脈の北部に位置する標高1,205mの山です。この山は、日高山脈の主稜線から少し外れた場所にあり、十勝平野に向かって張り出した尾根の末端にあり、帯広や芽室方面からも山頂の岩峰がよく目立ちます。剣山のアイヌ語名は「エエンチエンヌプリ」で、「とがった山」という意味を持ちます。山頂には剣を祀った神社があり、信仰の対象としても知られています。登山道は北尾根に沿って伸びており、途中には固定ロープやハシゴが設置されているため、変化に富んだ登山が楽しめます。また、登山道の岩場には大正14年の刻印がある鉄鎖が残されており、古くから信仰登山が行われていたことがうかがえます。
剣山の登山ルートは一本道で迷うことは少なく、岩場や鎖場、ハシゴなどがあり、飽きることなく登ることができます。山頂付近の東面は切り立った花崗岩の岩壁となっています。山頂からは日高山脈や十勝平野を一望できる素晴らしい景色が広がります。また、登山道沿いには季節ごとに美しい花々が咲き誇ります。特に春のこの時期、百科繚乱の花盛りとなりエゾオオサクラソウやシラネアオイ、ヒダカイワザクラなどが登山道を彩り、登山者の目を楽しませてくれます。


麓の登山口には「剣山神社」があります。まずここで安全登山祈願

神社のすぐ左が登山道入口です。

登山道に入ってすぐにオオサクラソウ

フデリンドウも可憐に咲いています。


チゴユリもたくさん咲いています。


ヒトリシズカも一人ではなく沢山咲いています。


ニョイスミレもあります。花が沢山でなかなか進めません。

地味で目立ちませんがオオエゾサイシンも咲いています。


ルイヨウボタン

ケエゾキスミレ

オオサクラソウ

ヒメイチゲもあります。


シラネアオイも群落を造っています。

エゾイチゲも負けていません。

首が曲がっているエゾエンレイソウ


センボンヤリ


コミヤマカタバミ


岩の割れ目に咲くヒダカイワザクラ


花びらの先がギザギザのものもあります。

ヒダカイワザクラの岩場にテントウムシ

シラオイエンレイソウ??


山頂への詰めは梯子を登ります。

山頂到着です。

正面にまだ雪が残っている幌尻岳北カールも見えます。