2024.5.26 北海道の隠れた宝石 テシオコザクラ群生地
北海道の広大な自然には、厳しい環境で生育する植物もがありその一つが、幌延町問寒別のテシオコザクラ群生地です。この場所は北海道大学天塩研究林内にあり、一般には特定の日にしか公開されません。今年の最終公開日は5月26日でした。テシオコザクラは北海道固有種で、北部の蛇紋岩地帯に自生しています。問寒別だけでなく、音威子府村周辺にも生育していますが、一般公開されるのは問寒別の群生地のみです。
駐車場から群生地までの道のりを歩きますが、その途中で川を渡る必要があるため、長靴が必携装備です。最終日には多くの地元の人々が訪れ、この貴重な自然を楽しんでいました。
テシオコザクラは、北海道のサクラソウ科の中で唯一の白い花を咲かせるプリムラであり、その美しさは訪れる人々を魅了します。花期は5月から6月にかけてで、その短い期間にしか見ることができない貴重な花です。テシオコザクラの特徴として、黄色い喉部を持つラッパ型の花が挙げられます。
この群生地は、北海道大学によって保護されており、特定日にしか一般に公開されていません。天塩研究林は、日本で最も北に位置する大学所有の森林であり、その中でテシオコザクラを含む多くの固有種が自生しています。この地域は、夏季と冬季の寒暖差が激しく、その環境は多様な生物にとって厳しいものです。しかし、その厳しい環境が、テシオコザクラのような独特の植物を育む土壌となっています。
テシオコザクラの群生地を訪れることは、北海道の自然の一端に触れる貴重な体験です。この地を訪れることができるのは年に僅かな期間だけですが、訪れた人々にとって忘れられない思い出となることでしょう。
入山口です。
草刈りされ歩きやすくなっています。
沢沿いの小径を進みます。
ここが川の渡渉箇所です。
写真ではよくわかりませんがロープが張られていました。
左岸(写真左)の湿った斜面にテシオコザクラがあります。
テシオコザクラです。
エゾコザクラなどと異なりラッパ型の花です。
エゾミヤマクワガタ
タチツボスミレ
フデリンドウ