2024.2.26 天塩山地430m峰 バックカントリー
天塩山地(てしおさんち)は、北海道北部をほぼ南北に走る山地で天塩川西側を走っています。北見山地、石狩山地、夕張山地、日高山脈などとともに北海道の南北に貫く蝦夷山系をなしています。樹林限界が頂上付近であり地味な山地。(ウィキペディア)と照会されています。ウィキペディアに記されているように登山道がある山は北部のピッシリ山と中間にある三頭山だけです。地元以外にはほとんど知られていない地味な山地です。しかし、この山域の地形は独特で「禿斜面でうねうね」となっている箇所が随所見られます。研究者によると天塩山地は北海道内における最深積雪地帯とされています。ということはニセコより雪が多いようです。天塩山地の「禿斜面でうねうね」を形成するには氷河のように堆積した雪が斜面を削る浸食作用によるもので「雪食地形(せつしょく)」というそうです。このような雪食地形の発生する箇所は福島県只見川流域や秋田県森吉山東麓とされ国内でも限られた地域に発生しているようです。また、雪崩による地形形成の効果は地質の違いにより大きく左右され、北海道の多雪地域では積雪の移動で生ずる浸食作用(雪食作用)が卓越し、雪崩地形や積雪グライド(glide 底面滑り)による浸食地形(雪食地形)が形成されると記してあります。積雪グライド(glide 底面滑り)と思われる写真もアップしました。
幌加内周辺の山々の地形や樹林の様子が他の地域と比べ特異に見えたので調べてみました。
難しいことを考えていたのではなく単にパウダースキーを楽しみたいのです。どんな条件のところがよいのか、また安全性を高めるための一つの判断材料としたいと考えています
入山口付近から見える山も禿山です。
斜面を登っていくとだんだん開けてきました。
木の間から見える斜面もよさそうですが、稜線を伝いさらに奥に行く予定です。
進行方向左の斜面ですがここにはクラックは見られません。
おそらく斜度が緩いことが起因しているのではないかと思います。
もう少しで稜線です。
稜線を伝いに進みます。
稜線の緩い上りを登ります。
左には木がありますが右はほぼ坊主です。
積雪グライド(glide 底面滑り)により浸食されているところのようです。
大小あるもののあちらこちらで積雪グライド(glide 底面滑り)が見られます。
滑走予定斜面でしたが稜線では大きなクラックがあり斜面には確認できませんがおそらく今日の新雪に隠れたクラックがあるものと判断し滑走斜面を変更しました。
山頂へつながる稜線から林道方向への凸部の斜面を滑走しました。
予想通りクラックはありませんでした。
曇天でシュプールがハッキリ写りません。
稜線から滑った全景です。
ホールライン上にクラックが現われることもなく安全に滑走を終えることができました。
周囲の斜面はこんな感じです。