2024.10.04 晩秋の大雪高原温泉 沼めぐり
北海道の上川町に位置する大雪高原温泉は、その名の通り大雪山の麓にある隠れた温泉地です。層雲峡温泉からさらに奥へと進み大雪ダムを越えた先、砂利が敷かれた林道を抜けた場所にひっそりと佇む一軒宿。この地への道は、雪解けの6月下旬から紅葉が終わる10月上旬までの限られた期間でしか開かれません。まさに季節の訪れと共に訪れる者を迎え入れる、自然との調和を感じさせる場所です。
標高1,230mから1,500mにかけて広がる沼めぐりコースは、11もの沼を巡るトレッキングコースとして知られています。「高原沼」は最も標高が高い場所にあり、秋には紅葉に彩られた景色が訪れる人々を魅了します。しかし、自然の中では予期せぬ出来事も。今年は9月上旬に巡視員につきまとうクマが出現したため、ほぼ中間地点の「緑沼」までの往復となっています。
晩秋の雨に濡れた紅葉はしっとりとし、その風情は晴れた日とはまた異なる魅力を放っています。ミネカエデが作る黄色いトンネルを抜け、赤や黄色の落ち葉が敷き詰められた絨毯を踏みしめながら歩くことは、晩秋のならではの特別な体験と言えるでしょう。
「ヒグマ情報センター」で入山前の熊の出没状況や対応方法などのレクチャーを受けからの入山となります。
熊には逢いたくないものです。
小雨で少しガスもかかっていますがしっとりとした紅葉が美しく見えます。
ヤンベタップ川を渡ります。
落ち葉の絨毯です。
最初の沼「土俵沼」です。
土俵沼から薄っすらと高根が原が見えます。
「緑沼」到着です。
帰路「のぞき地獄」を覗いてみました。
「のぞき地獄」付近はナナカマドの赤が美しく見えます。
「ヤンベタップ川」前後の階段は晩秋のたたずまいです。
写真では写っていませんが落葉が風に舞っていました。
ふたたび「ミネカエデ」のトンネルをくぐり「落ち葉」の絨毯を歩きます。
もうすぐ「ヒグマ情報センター」です。