2023.12.4 幌加内町 南浅羽山(551.7m)バックカントリー
南浅羽山は、北海道中央部に位置する標高約500メートルほどの山です。旭川市の隣町、幌加内町と深川市にまたがり、地形図にはその名前は記されていません。この山はアプローチしやすく大斜面が国道からも良く見え登頂意欲が湧きます。さらに帰路、登り返しがなく駐車地点に戻ることができます。
幌加内町は、冬の気象に関するニュースでよく話題になります。この冬早くも、積雪が1mを超えたり、最低気温がマイナス20度を下回ったりしています。この地域は、JAPOWという言葉がぴったりの雪質を誇り降雪量の多さと低温の組み合わせによって、パウダースノーに出会える確率が高いのです。この魅力が広まり、札幌から約140km離れた場所にもかかわらず、多くの人が訪れるようになっています。
この地域は低い山々に囲まれ、スキーやスノーボードに適した傾斜地が多くあります。ただし、除雪は人家までしか行われていないため、アクセスしやすい良質な傾斜地は少ないのです。このような状況に対応するためには、入山の際には十分な準備と安全対策が必要です。
旧国鉄深名線の線路跡から入山します。深名線は、深川と名寄市の121.8kmを結んでいました。始発と終点の地名の頭をとり路線名となっています。
深名線は、日本の一、二を争う赤字路線であったため1995年(平成7年)9月4日に46年の歴史に幕を下ろしました。スキーを楽しむ分には最適な地域ですが、とりわけ雪の多いところですので除雪作業が大変だったことが伺えます。
鉄塔が見えてきました。
登ってきた斜面を振り返ります。
開けて良い斜面ですが今回帰路は別斜面を滑ります。
もうすぐ稜線です。
奥の見えているところが稜線です。
エゾ松が見えます。稜線のラウンドマークとなっています。
周辺の山々もオープンの良い斜面が見えますが、アクセスが難しいのです。
メインの大斜面が見えてきました。
一旦、奥の山頂まで登りあの斜面を滑り降ります。
550mの低山ですが、山容は高山帯です。
大斜面中腹から来たルートを見返します。
山頂 551.7mです。
白樺に山頂標識が昨年あったのですが無くなっています。
西方向です。中央の高いところが「鷹巣山」です。
鷹巣山周辺も疎林の良い斜面が広がっています。
大斜面を滑り降りたシュプールです。
上部は風で雪が締まった状態でしたが、中間より下は良いパウダーを楽しめました。
複数のパーティーが入山し楽しんでいます。
遠くに大雪の山々が見えます。
山頂から大斜面の滑走です。
シーズン初めで積雪は不足気味ですが十分に楽しめました。
下部の樹林帯の滑走です。更に雪質は良くなりました。