高山植物の花々は6月末頃より咲きますが、最も面積の広がりを見せるのは7月中旬より8月上旬位です。
ここで、ご案内しますコース以外にご希望等がございましたらお問い合わせください。
高山植物の花の観察や紅葉など、ご要望に応じた登山計画を策定いたします。
大雪山系のトイレは携帯トイレが基本です。事前に用意されるかガイド申込時にご連絡ください。
なお、装備およびコースレベルなどにつきましては上記「レベル・送迎・装備等」をクリックしてご確認ください。
旭川市内中心部より大雪山系登山口まで車で1~2時間程度です。1日だけ登山というのも良いでしょうし、縦走で連続山中という方法もあります。また、市内に連泊し複数の山を登ったり中日を取って休息や動物園、美瑛方面などと言う方法も選択可能です。また、旭川市内に宿泊した場合、夜には市内の様々な飲食も楽しむことができます。
夏山日帰りコース
姿見の池周遊
登 山 口 旭岳ロープウェー
歩行時間 2時間
レ ベ ル 初 級
ガイド料金 20,000円(4名様まで)
ご 案 内
姿見の池をはじめ、すり鉢池や鏡池さらに噴気孔を周遊します。大雪では最も整備された登山道を歩きます。初夏には高山植物の花々が咲き、秋にはチングルマなど高山植物が赤く紅葉します。
裾 合 平
登 山 口 旭岳ロープウェー
歩行時間 6時間
レ ベ ル 初 級
ガイド料金 32,000円(4名様まで)
ご 案 内
7月中旬から下旬にかけ、チングルマの圧倒的な大群落が旭岳の裾野を覆います。また、ここに至る登山道でもエゾコザクラやエゾツガサクラなどが足元を楽しまさせてくれます。運が良ければ、エゾシマリスが登山道に姿を見せたりギンザンマシコやノゴマが歌を唄ってくれるかもしれません。夏に、白い花の大群落を楽しませてくれたチングルマが秋には綿毛の紅い風車となって装いを変え別の景色を楽しまさせてくれます。
中 岳 温 泉
登 山 口 旭岳ロープウェー
歩行時間 6時間
レ ベ ル 初 級
ガイド料金 35,000円(4名様まで)
ご 案 内
初夏には裾合平のチングルマの大群落の中を歩き、中岳温泉へ、途中の雪渓で雪と缶ビールを袋に詰め、誰かが掘った足湯につかり冷えたビールで大自然の中で至福の時を過ごします。なお、中岳温泉には施設は全くありません。また、飲みすぎはは怪我のもとですので控えめにしましょう。
旭 岳
登 山 口 旭岳ロープウェー
歩行時間 5時間
レ ベ ル 中 級
ガイド料金 38,000円(4名様まで)
ご 案 内
北海道最高峰2291mです。大雪山系では日本100名山にこの旭岳とトムラウシ山、十勝岳の三山が入っています。姿見の池までは足元に高山植物のの花々が楽しませてくれますが、それ以降は岩場を登り山頂を目指します。山頂では360°の大パノラマが広がります。
黒 岳
登 山 口 黒岳ロープウェー7合目
歩行時間 3時間
レ ベ ル 初 級
ガイド料金 30,000円(4名様まで)
ご 案 内
初夏の登山道にはチシマノキノバイソウが8合目付近で斜面一面に広がり9合目付近ではエゾヒメクワガタが目を楽しまさせてくれます。初秋には、タイセツトリカブトやミヤマリンドウが足元を彩ります。レベルは初級ですが風通しが悪い九十九折の登山道を登りますのできつく感じるかもしれません。
黒岳石室・雲の平
登 山 口 黒岳ロープウェー7合目
歩行時間 6時間
レ ベ ル 中 級
ガイド料金 35,000円(4名様まで)
ご 案 内
黒岳山頂より緩い下りを進と足元にはイワブクロやエゾツツジ、コマクサが疲れを癒してくれます。石室が見えるところまで来ると周りは苔の岩場となりナキウサギが鋭い声を出して時折、姿を見れてくれます。雲の平にはエゾコザクラやチングルマ、エゾノツガザクラなどが咲き乱れています。
赤 岳
登 山 口 赤岳銀泉台
歩行時間 7時間
レ ベ ル 中 級
ガイド料金 43,000円(4名様まで)
ご 案 内
標高1500mまで車で行くことができます。昭和40年代に建設中止となった幻の大雪縦貫道跡の林道を歩き本格的登山道へ進みます。初夏には雪渓のトラバースを進みコマクサ平ではコマクサと天然記念物のウスバキチョウを見ることができ、山頂からは旭岳や黒岳等を見渡すことができます。秋にはテレビで日本一早い紅葉と映像が流れる第一花園は登山口から40分ほどです。
大雪高原温泉緑沼
登 山 口 大雪高原温泉
歩行時間 4時間
レ ベ ル 初 級
ガイド料金 35,000円(4名様まで)
ご 案 内
大雪高原温泉は特に紅葉が有名です。赤く染まったナナカマドや高根が原に残る雪渓が湖面に美しく映ります。ヒグマ情報センターのレクチャーを受け入山となり、樹林帯のアップダウンを進とヤンベタップ沢にかかる橋に着きます。沢の上流や進行方向右の斜面に水蒸気が上がり温泉が湧き出ています。さらに歩みを進め暫くすると斜面が現れこれを登り終えると最初の沼「土俵沼」が現れます。その後、次々にバショウ沼、滝見沼、緑沼と続きます。
大雪高原温泉高原沼
登 山 口 大雪高原温泉
歩行時間 6時間
レ ベ ル 中 級
ガイド料金 45,000円(4名様まで)
ご 案 内
大雪高原温泉緑沼コースからさらに進みます。緑沼から暫く進むと紅葉沼が現れ次々と出てくる湖畔を歩くと大学沼に出ます。ここからは森林限界を越し高根が原の崖の紅葉が美しく見ることができます。ここら少し登ると最終地点「高原沼」を見下ろせる地点にでます。
十勝岳(望岳台コース)
登 山 口 白金温泉望岳台
歩行時間 8時間
レ ベ ル 中 級
ガイド料金 50,000円(4名様まで)
ご 案 内
大雪山系で最も活発な火山活動している山です。大正以降複数の噴火を繰り返し今に至っています。望岳台から避難小屋まではわずかながら高山植物を見ることができますがここを過ぎるとゴロゴロの岩場を登り昭和火口入口に着きます。ここからはグランドと呼ばれるほど平坦な火山灰の堆積した歩きやすい所を進みますが、山頂に向かうにはここから急斜面の岩場を登らなければなりません。ひと汗かいて登り終えると山頂に到着です。
富 良 野 岳
登 山 口 十勝岳温泉
歩行時間 8時間
レ ベ ル 中 級
ガイド料金 50,000円(4名様まで)
ご 案 内
花の100名山とも言われ稜線分岐から山頂にかけて南斜面に広がるお花畑を楽しむことができます。登り始めから富良野岳が見渡せ登頂意欲が沸きます。安政火口からの沢、ヌッカクシ富良野川を渡り本格的な登山道に入ります。稜線分岐まではショウジョウバカマやウツギ、チシマノキンバイソウなどが見られ、稜線上ではエゾコザクラ、エゾツガサクラ、チングルマなどが群落をつくっています。
夏山日帰り縦走コース
黒 岳~旭 岳
登 山 口 黒岳ロープゥェー7合目
歩行時間 9時間
レ ベ ル 上 級
ガイド料金 55,000円(4名様まで)
ご 案 内
1番ロープゥェーに乗車し、初夏の登山道に咲くチシマノキンバイソウなどを見ながら黒岳山頂へ着きます。山頂では視界が良ければ目標の旭岳を望めるほか、表大雪の主要な山頂を望めます。その後、黒岳石室で休憩し雲の平のお花畑を通過し、北鎮分岐に向かいますが、分岐手前の100mほどの登りには7月下旬ころまで大きな雪渓が残っており軽アイゼンが必要です。さらに稜線上を進むとどこが山頂かわからない間宮岳を通過し一旦下り旭岳麓から足場の悪い雪渓とザレバの急登を山頂を目指します。山頂では通過した山々が見えさらに南側には、トラウシ山や十勝岳を見渡せます。北海道最高峰の下山は岩場下り姿見の池を通過して旭岳ロープウェー姿見駅にたどり着きます。
このコースは入山口と下山口が異なりますので、ガイド車回収費用が別途必要となります。
上富良野岳~十勝岳
登 山 口 十勝岳温泉
歩行時間 9時間
レ ベ ル 上 級
ガイド料金 55,000円(4名様まで)
ご 案 内
雲の上の温泉と称される十勝岳温泉1260mからの登山です。荒々しい安政火口から流れ出すヌッカカシ富良野川を渡り本格的登山道に入り、木で加工された長い急な階段を登ると視界がひらけ左に崖の安政火口、右に緑の斜面には高山植物の花々が目を楽しまさせてくれます。最後の岩場を登れば上富良野岳。ここからは、これから向かう十勝岳が見え、後ろには富良野岳が展望できます。その後、稜線の岩場を歩き十勝岳2077mに到着です。十勝岳からは岩場やザレバを下り吹上温泉白銀荘に到着します。ここからは十勝岳温泉へ戻るため路線バスを利用します。バスの時間に合わせ下山する必要があります。
三笠新道~白雲岳避難小屋~緑岳 Special
登 山 口 大雪高原温泉
歩行時間 9時間
レ ベ ル 上 級
ガイド料金 70,000円(4名様まで)
ご 案 内
大雪高原温泉の高原沼から雪の付いた急斜面の三笠新道を登り高根が原に抜けます。このころ三笠新道はホソバウルップソウが咲き始めています。高山植物の花の咲く小径を進むと、やがて白雲岳避難小屋が見えてきます。小屋で一休みして雪渓の板垣新道を横断し緑岳に到着です。段差の大きい岩場や雪渓を下り高原温泉へ戻ります。なお、三笠新道はクマが出没しだすと閉鎖となります。例年通行できる期間は6月下旬から7月上旬までのわずかな期間で流動的です。10本爪のアイゼンが必要です。3名様までとさせていただきます。また、急斜面の雪渓に不慣れな方はご遠慮ください。三笠新道から高根が原ピストンでもお受けいたします。歩行時間は7時間、ガイド料は50,000円
夏 山 宿 泊 縦 走 コ ー ス
宿泊を伴うコースのガイド料は50,000円/日です。
黒 岳 ~ 旭 岳
登 山 口 黒岳ロープウエー7合目
日 程 2日間
ガイド料金 100,000円(4名様まで)
ご 案 内
日帰りでも可能ですが、旭川空港や旭川駅に午前10時ころまでに到着可能であれば、大雪の縦走を2日間で行い翌日、旭川空港あるいは旭川駅から帰るという日程です。日々の喧騒を忘れ大雪のご来光や、自然に浸ることができる2日間です。黒岳の登りと旭岳の裏からの登りはひと汗ふた汗かきますが、それ以外、アップダウンの比較的少ないコースです。
1日目 13時に黒岳7合目のリフト終点から登山開始です。3時間ほどかけて黒岳石室到着です。
2日目 避難小屋から延びる登山道を伝い桂月岳へ登りご来光を仰ぎます。その後、テント等を片付け旭岳へ向かいます。旭岳ロープウエー姿見駅には16時ころ到着します。その後、時間があれば温泉に入浴し、後は旭川空港または旭川駅へと向かいます。19時過ぎの最終便に乗ることも可能です。
このコース登山口と下山口が異なるため別途ガイド車回送料が必要です。また、山は天候などに左右されますので、最終便に乗れることを保証するものではありません。
黒岳~白雲岳~赤岳
登 山 口 黒岳ロープウエー7合目
日 程 3日間
ガイド料金 150,000円(4名様まで)
ご 案 内
初夏には花畑や雪渓が、秋には素晴らしい紅葉を楽しむことができます。また、8月のお盆ころには、白雲岳避難小屋周辺で気品高きクモイリンドウも見ることができます。なお、9月には大雪山系では初雪を観測します。防寒対策も必要となります。
1日目 黒岳7合目より3時間ほどかけて最初の宿泊地、黒岳石室へ向かいます。
2日目 桂月岳でご来光を仰ぎテントを片付けます。お花畑の中を通る緩い下りの小径を進とやがてお鉢から流れる赤石川に突き当たり、これを渡り雪渓や花畑を通り勾配の増す登山道を登り北海岳へ、さらに白雲分岐へと進みます。ここで時間や体力があれば白雲岳をピストンし2日目の宿泊地、白雲岳避難小屋と進みます。
3日目 最終日、白雲岳避難小屋より板垣新道の大雪渓を横断し緑岳分岐へ、ここからホソバウルップソウなどが咲く高山帯の岩場の緩い勾配の登山道歩き、小泉岳分岐へさらに赤岳へと進みます。赤岳からは下りとなり大小の雪渓5箇所ほどや高山植物を見ながら、赤岳銀泉台にたどり着きます。
赤岳の雪渓下り軽アイゼンが必要です。
層雲峡までは路線バスで戻りますので、最終日の日程はバスの時刻で計画することとなります。
山は天候などに左右されますので、余裕をもって計画してください。
旭岳~白雲岳避難小屋~ヒサゴ沼~トムラウシ山
登 山 口 旭岳ロープウエー姿見駅
日 程 4日間
ガイド料金 200,000円(4名様まで)
ご 案 内
「富士山に登って山岳の高さを語れ、大雪山に登って山岳の大きさを語れ」(歌人 大町桂月)の名言のごとく大雪の広大さを感じ、これほど広大なお花畑が存在するのかと目を疑いたくなるような世界が広がります。おそらく一生記憶に残る光景が広がります。
1日目 旭岳姿見駅より重いザックを背負い旭岳山頂へ、稜線歩きで北海岳へ。北海岳からは緩い下りを歩き白雲分岐へさらに1日目の宿営地白雲岳避難小屋へ向かいます。初日の行動は終わります。
2日目 白雲岳避難小屋からは高根が原と言われるアップダウンの少ない高原地帯を忠別岳へと抜けます。この区間は、コマクサやホソバウルップソウのお花が目を楽しまさせてくれます。忠別岳山頂ではタイミングが合えば一面のエゾハクサンチチゲの白い花で埋め尽くされています。その後、稜線をつたい化雲岳へここから本日の宿営地ヒサゴ沼へと下りますが、ここがおそらく日本で最も広いお花畑です「カムイミンタラ神々の遊ぶ庭」。チングルマやエゾコザクラ、エゾツガサクラなどの高山植物の花々が競うように咲き乱れています。この中を下り2日目の宿営地ヒサゴ沼に着きます。
3日目 ヒサゴ沼宿営地から、アタックザックでトムラウシ山頂を目指します。ヒサゴ沼から登山道へ出るには急登の雪渓を登ります。朝であるため硬い雪となっていて軽アイゼンが必要です。山頂までは日本庭園などのお花畑を抜け大岩の転がる山頂へたどり着きます。ここより再度ヒサゴ沼へと戻ります。
4日目 最終日ヒサゴ沼宿営地より、お花畑「カムイミンタラ神々の遊ぶ庭」を抜け化雲岳へそして小化雲へ、ここではコマクサなどの高山植物を見ながら下ります。その後、悪路や這松ののトンネルを抜けると第一花園の木道が現れ、さらに下り滝見台で北海道最大の瀑布、羽衣の滝の全貌を見学し九十九坂を下り天人峡温泉へと下ります。
このコース登山口と下山口が異なるため別途ガイド車回送料が必要です。山は天候などに左右されますので、余裕をもって計画してください。。
1日目旭岳からスタートしていますが、黒岳・赤岳・高原温泉からのスタートでも可能です。旭岳は一回登っているあるいは旭岳の重装備の登りは辛いとお考えの方が御座いましらご相談ください。